京都 東寺勧智院  2018/03/30

   

院号:観智院
寺格:別格本山
宗派:東寺真言宗
創建年:延文4年(1359年)
開山:杲宝僧正
本尊:五大虚空蔵菩薩

東寺塔頭「勧智院」、東寺真言宗の別格本山で歴代住職は東寺の別当職を兼務し東寺の寺僧の住房・勧学院として多くの傑出した学僧を輩出します。所蔵する密教聖教の量と質では我が国最高といわれ、東寺教学の基礎を築き上げ、江戸時代には徳川家康が黒印状をもって観智院を真言一宗の勧学院と定めます。

山門

庫裡前

平安時代が終わりに近づくと朝廷の財源も失われはじめ羅城門は崩れ落ち、衰退の一途をたどることになる東寺ですが、徳治3年(1308年)に東寺に深く帰依された後宇多法皇が西院にこもって真言教学の研鑽に努められ、東寺興隆を発願されます。当時、傑出した学僧随一として知られていた杲宝が延文4年 (1359年)に勧智院を創建します。

四方正面の庭

慶長元年(1596年)の大地震により観智院は総ての建物が倒壊しますが、直ちに第10世亮盛が再建、その際、豊臣秀吉の正室・北政所から寄進された客殿は、桃山時代の典型的は書院造りで国宝に指定されています。また客殿前にあった枯山水の庭園、弘法大師が唐から船で帰国するときのさまを表現しているという「五大の庭」、今回の改修工事で「長者の庭(涅槃禄の庭)」に成り変わり、築山に立つ5つの石がなくなっていました。

長者の庭(涅槃禄の庭)

平成26年から行われていた客殿の屋根の葺替工事が終わってはじめての勧智院、びっくり五大の庭がなくなっていました。随分すっきりとした枯山水、この辺のところを伺うことはできませんでしたがちょっと寂しい気分です。賢宝が御本尊として安置した五大虚空蔵菩薩は変わらず見応え十分でホッとするところです。さて、東寺と塔頭・勧智院を久しぶりにゆっくり散策、見どころを存分に堪能といったところでした。

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