奈良 大野寺  2018/03/03

   

正式名:楊柳山大野寺、慈尊院彌勒寺(旧称)
宗派:真言宗室生寺派
本尊:彌勒菩薩
創建年:(伝)伝白鳳9年(681年)
開基:(伝)伝役小角
再興:(伝)空海(弘法大師)

宇陀市室生大野にある真言宗室生寺派の「大野寺」、寺伝によると白鳳9年(681年)に役小角によって草創され、天長元年(824年)に空海(弘法大師)が弥勒菩薩を祀る小堂を建立、「慈尊院弥勒寺」と称したと伝えられています。その後、地名から「大野寺」と呼ばれるようになります。

山門

本堂

観音堂

宇陀川の対岸の岸壁に刻まれた高さ約13.8メートルの「弥勒如来立像」、この地が興福寺の荘園だった頃のこと、僧・雅縁の発願により承元3年(1209年)に完成、後鳥羽上皇臨席のもと開眼供養がされています。現在は「大野寺石仏」として国の史跡に指定されています。

遥拝堂から見る「弥勒如来立像」

真言宗室生寺派の「大野寺」、古くから室生寺とのゆかりが深く、「室生寺の西の大門を為す」とされています。境内の奥にある背のない御堂(遥拝堂)から見る「弥勒如来立像」にビックリ、まるで堂内に祀ってあるように見えます。後鳥羽上皇の勅願によって笠置寺の磨崖仏を模して作られたともいわれているようです。もう1ヵ月もすると国の天然記念物に指定されている樹齢300年を越える「小糸枝垂桜」目当ての観光客で境内がいっぱいになると聞きます。以前室生寺を参拝の際、奥の院に向かう壁のように立ちはだかる石段でヘトヘトに、つい大野寺へ寄り忘れて帰路に着いてしまったのが2015年の夏のことでした。「室生寺に参拝される人々のほとんどは大野寺にて弥勒如来立像を遥拝」とよく言われますが2年半かけての両参り、ようやく成就できました。

梵鐘

境内

 - 奈良, 長谷・室生・宇陀