鎌倉 浄泉寺  2018/02/16

   

山号寺号:小動山松岩院浄泉寺
宗派:古儀真言宗大覚寺派
開山:(伝)空海
創建:(伝)弘仁10年(819年)
中興開山:元秀
本尊:左剣不動明王

腰越にある真言宗の寺院「浄泉寺」、弘仁10年(819年)に弘法大師(空海)により創建されたと伝わります。もとは「鎖大師」の別称で親しまれている西鎌倉「青蓮寺」の末寺でしたが現在は大覚寺派の寺院となっています。中興開山は弘治4年(1557年)寂した元秀、本尊は左に剣を持ち、腕を交差させている「左剣不動明王」(秘仏)です。

山門

浄泉寺については、新田義貞が鎌倉攻めの途中、境内続きにあった小動神社(八王子社)に奉納した剣を浄泉寺が保存していたこと、頼朝に伊豆配流のときから仕えた武将佐々木盛綱が船上からこの寺を遙拝したという逸話、江戸時代に境内で開かれた寺子屋が現在の腰越小学校の前身だったり、明治維新の神仏分離後も大正時代になるまで神仏分離が行われなかったという極めて稀な例だったり、と時代を越えて次から次へと話が出てきます。また昭和時代半ばには敷地内に国道134号線が通ることによって浄泉寺と小動神社が分断されることとなり、その工事の際に浄泉寺墓地と小動神社の境内から千数百枚もの古銭が出土したということです。

本堂

鎌倉市中心街と江の島に挟まれた閑静な地にあって観光客も少なくなりますが、中世には鎌倉と京とを結ぶ街道の最初の宿駅が置かれた幕府の西玄関口と位置付けられます。そして幕府内に外部から入る人を威嚇するようにつくられた処刑場、と古くから重要な役割をなす地域で、西鎌倉以南、見逃せない古刹も多くあります。残念ながら人気のない境内でしたから立ち寄ったぐらいになってしまいました浄泉寺でしたが機会があればまた寄ってみたいと思っています。

 - 稲村ヶ崎・腰越, 鎌倉