鎌倉 薬王寺  2013/08/25

   

宗派:日蓮宗
創建年:永仁元年(1293年)
開山:肥後阿闍梨日像聖人
本尊:久遠実成釈迦牟尼佛
宗祖:本化上行日蓮大菩薩
中興開山:大乗院日達聖人

扇ヶ谷にある、日蓮宗の寺院「薬王寺」、かつてはその地に真言宗の寺院「梅嶺山夜光寺」、その後、永仁元年(1293年)に日蓮の弟子日像が日蓮宗に改宗します。後に衰微し、寛永年間(1624年~1645年)に徳川忠長室松孝院の援助で不受不施派の日達が中興、大乗山薬王寺と改称します。その当時、境内には五重塔などの堂宇が整い栄えますが、享保5年(1720年)の火災で、多くの諸堂を焼失します。1842年(天保13年)、天保の改革にて廃寺となった感応寺の祖師像が移設されます。

参道から山門へ

本堂

本堂日蓮大聖人尊像

江戸時代から寺紋に三葉葵が用いられるなど徳川家との深い関連があり格式の高い扱いだった「薬王寺」、一般人の埋葬が許されなかったことから土地の人からは少し距離のある寺院だったようです。その後の明治時代の廃仏毀釈により、荒廃し一時無住となる状況でしたが、大正3年第五十世海榮日振上人が復興に着手し、次いで 昭和12年に入寺した第五十一世大埜茲稔日照上人の二代により現在の山容を整えるに至っています。

観音堂

矢倉

粗暴な性格を理由に28歳で自刃した駿河大納言徳川忠長公、奥方松孝院殿(織田信長の孫(信良)の娘)は莫大な金子と広大な土地を寄進して立派な諸堂を造営しますが残念なことに火災で全てを失います。当時のように他の寺院と比較して高貴で縁遠く感じることはありませんでしたが、それはわたくしが鈍かっただけかも… 源氏が幕府をおいた一時代だけではなく、その後の織田、徳川、そして明治維新の廃仏毀釈、そして現在までの変遷が絵巻みたいに残されているすてきなエリア、扇ヶ谷では決してパスシテ見過ごすことができない重要な寺院ですね !!

 - 源氏山・御成通り・扇ヶ谷, 鎌倉